ニッチブックス西山の独り言

電子書籍販売サークル ニッチブックスの西山の独り言ブログ

電子書籍

Amazonプライム会員向け新サービス「Prime Reading」開始!

Amazonのプライム会員向け読み放題サービスの「Prime Reading」が始まりました。 Kindleストアでカタログを観覧したところ、現在896件ヒットしました。 月額980円で対象の本が読み放題になる「Kindle Unlimited」と比較すると、ラインナップこそ少ないものの…

電子画集と著作権をめぐる話

最近は、できる限り多くの種類の電子書籍を製作したいと思い、サンプル作りに励んでおりました。 特に画像が多い電子書籍や固定レイアウトの場合、条件によってはストアの審査が通りにくいという話をよく耳にしたため、審査に通るかどうかのテストをするため…

リフローと固定レイアウトの混在が流行らない理由

デザイン性の高い電子書籍を製作するにあたって「基本的には自動で調整してくれるリフローだけど、画像を配置するページはデザインを崩したくないのでフィックス(固定レイアウト)にしたい」と思うことがあるかもしれません。 しかし、技術的に実現可能でも…

コンテン堂、動画付き電子書籍の配信をスタート

コンテン堂、動画付き電子書籍の配信をスタートこれまでも動画付き電子書籍自体は存在していましたが、いよいよ流れが来たかと感じさせてくれるニュースです。

電子書籍の新たな可能性「横断検索」

これを待ってた! BOOK☆WALKERが横断検索機能をβリリースKiframe> 横断検索って? KADOKAWAグループの電子書籍販売サービス、BOOK☆WALKERで新機能「横断検索(β)」が始まりました。 紙の本で横断検索というと、複数の図書館の蔵書をまとめて検索できるもの…

PDFに音声を埋め込んでみた

前回は実際にEPUB3で電子書籍に音声や動画をつけてみたのですが、今回はPDFに音声を埋め込んでみました。 Foxit J-Readerで簡単に埋め込み Foxit J-Readerは、無償で利用できる高機能なPDFリーダーです。 任意の領域をドラッグし、ツールバー右上の「ビデオ…

買った本が読めなくなる?「電子書籍」サービス終了の不安

廣済堂の電子書店アプリ「BookGate」シリーズ、8月末日でサービス終了この度、廣済堂の電子書店アプリ「BookGate」のサービス終了が発表されました。 多くの企業が電子書籍事業に参入し、ストアやアプリなどが乱立する「大電子書籍時代」ともいえる現在です…

電子書籍製作に役立つフリー素材

個人で一から電子書籍を作る際に、多くの人が悩まされるのが表紙や画像などのデザインだと思います。 私も文字は書けても絵はからっきしダメなので、最初に発売した電子書籍は、本職の方にデザインのご協力をいただきました。 しかし、誰もがデザイナーの知…

電子書籍に携わる上で心得ておきたいこと

本の書かれ方・読まれ方・ 作られ方が変わり、 やがて社会が電子書籍に追いついてくる ~ボイジャー 社長 鎌田純子氏 - 電通報こちらは「やがて社会が電子書籍に追いついてくる」と題された、株式会社ボイジャー代表・鎌田純子さんのインタビュー記事です。 …

電子書籍は本当に普及していないのか

国内の電子書籍発行点数、来年にも100万作品突破へ 月間1万ペースで増加(ITmedia ニュース) - Yahoo!ニュース 日本国内で発行されている電子書籍作品が、2016年にも100万点を突破する見通しだそうです。 電子書籍市場が活発になってきているのは、嬉しい限…

続・パブリックドメインという共有財産

パブリックドメインという共有財産の続きです。 青空文庫の校正者不足・サーバの老朽化、どちらも人手が足りないのが原因で発生した問題です。 営利目的での運営ではないため、有志の力に頼るほかないのですが、ボランティアの限界を感じます。 実際に、校正…

パブリックドメインという共有財産

青空文庫では、日本国内の作者の死後50年が経過し著作権が切れた作品や、作者が誰でも自由に扱うことを認めた、いわゆる「パブリックドメイン」が公開されています。収録されている作品は、古典や文学といった名作ばかりです。 こういった形の「インターネッ…

あなたが価値を決める「PWYW」というビジネスモデル

PWYWモデルって? あまり耳慣れない「PWYWモデル」という言葉ですが、これは「Pay what you want」の頭文字で、購入者が値段を決めることが出来る仕組みです。 支払う金額を購入者が決めるとはいえ、それがあくまで商品の対価である点が「寄付」と異なります…

「I Love ebook宣言」って何ぞや?

I Love ebook宣言って? 本日5月15日、株式会社出版デジタル機構は「I Love ebook宣言」の特設ページを公開しました。 I Love ebook宣言キャンペーンページぱっと見て何のキャンペーンなのか分かりませんが、電子書籍の魅力やオススメの本などを、著名人に語…

EPUBエディターについて

EPUB2エディター「Sigil」 今回、電子書籍に動画や音声を埋め込むテストをする際に、はじめに無料のエディター「Sigil」を使用してみました。 Sigilは電子書籍の製作に特化したエディターです。非常に使いやすいため、EPUBを製作しようと思っている方は、ま…

実際にEPUB3で電子書籍に音声や動画をつけてみた

ここ数日、電子書籍に音声や動画を埋め込むために試行錯誤しています。その結果、正常に表示されなかったり、頻発するエラーに苦しむことになりました。 そこで、今回の作業で気付いたことを書いていきます。 環境に依存するところが大きい 「試しに電子書籍…

ハゲしい想い

「ハゲのための本」。書店では売れず、電子化で大ヒット | 日刊SPA! 引き続き電子書籍ならではの魅力を探していたところ、タイムリーな記事が話題になっていました。 こちらの『ぼくらはみんなハゲている』は、ハゲ問題を扱ったルポルタージュ作品です。ハゲ…

電子書籍ならではの魅力って?

電子書籍と紙の本を比較したときに、紙の本を好む方は多いと思います。確かに紙独特の手触りや、香りなどの物質的感触の有無は、手に取ったときの充足感に大きな影響を与えます。これは「紙にあって、電子データには無い」ものです。 こうした人々に電子書籍…

Kindle版発売!

Kindle版発売のお知らせ この度、ニッチブックス製作の電子書籍『開かれたフリーゲームと、その敵』のKindle版を発売することが出来ましたので、改めて宣伝させていただきます。 キャッチコピーは、最後まで悩んだのですが「フリーゲームを楽しむために必要…

海外の反応から見る電子書籍

海外の反応から見る電子書籍 ネットサーフィン中に気になる記事を見つけました。 本、 紙と電子機器どっちで読むのが好き?(海外の反応) | World Action アメリカの電子書籍ブームに陰りが見られる | イーブックスマホ てっきり私は、海外は電子書籍先進国ば…

続・電子書籍の適正価格について考える

前回の記事の続きです。 商品の価値を決めるもの 基本的に物を売る際には、価格が低いほど販売数が伸びますが、必ずしも安ければ安いほど効果的とは限らないというお話をさせていただきました。 電子書籍の価格に関しては、こちらにも興味深い記事がありまし…

電子書籍の適正価格について考える

適正価格って? 今回話題にする「適正価格」とは「この値段であるべき」という話ではなく、個人が電子書籍を販売する際に「一番効果が高い」価格のことです。 例えば、元々200円の商品を販売すると100人が購入したとします。そして、同じ商品を100円で販売し…

電子書籍業界におけるKDPという潮流

などという大それたタイトルをつけてみましたが、今回はKDP(Kindle Direct Publishing)について考えてみたいと思います。 きっかけは『開かれたフリーゲームと、その敵』を販売開始した際、フリーゲーム『キミはキメラ』製作者のhoshimi12さんに興味を持っ…

続・そもそも「ニッチブックス」とは何か

前回の記事の続きです。 なぜ電子書籍なのか まず前提として、個人で紙の本を出版するというのは簡単なことではありません。元々有名人であったり、何かの新人賞をとった新進気鋭の作家ならば話は別です。出版社としても収益が期待できるため、歓迎すること…

そもそも「ニッチブックス」とは何か

何か変わったことをやりたい、と思い立った仲間が集まり出来たのがニッチブックス。まずはフリーゲームに関する電子書籍を作ろう、ということになり2014年の中頃から活動を開始しました。 執筆・編集・広報・電子書籍化など各自役割を分担し、多くの方々から…