電子書籍の新たな可能性「横断検索」
横断検索って?
KADOKAWAグループの電子書籍販売サービス、BOOK☆WALKERで新機能「横断検索(β)」が始まりました。
紙の本で横断検索というと、複数の図書館の蔵書をまとめて検索できるものがありますが、「横断検索(β)」は所持している全ての電子書籍内から、任意のキーワードを検索できるようです。
そして重要なのは、この一文。
期間限定だが、KADOKAWAグループの実用・新書を中心とした書籍が未購入の場合でも検索結果に含まれるようになっている。(中略)今後は検索精度の向上や機能追加と平行し、検索対象を未購入書籍にも拡大していく考え。
これは、紙の本には真似できない素晴らしい機能ですね。
将来的には、所持していない書籍の本文中から、自分が求めるワードを含む本を瞬時に見つけることができるようになるのです。特に学術書などを探す際に、大変役に立つことでしょう。
新たな可能性
是非、多くの電子書籍ストアで、複数の書籍の全文検索ができるようになって欲しいものです。それに、この機能はストアでの販売に留まらず、応用が利くと考えられます。
青空文庫のような「電子図書館」ができたり、公的文書の電子化がされる頃には、それらの横断検索も技術的に可能だということです。
もちろんコストや電子化作業の労力をはじめとして、書籍データの数が膨大になるほどサーバーの負荷や処理能力など多くのハードルが存在します。そのため、すぐには実現できないかもしれませんが、広く利用されることが考えられます。
「横断検索(β)」の登場は、そういった「電子書籍の可能性」を示してくれた点で、非常に価値があると思います。