ニッチブックス西山の独り言

電子書籍販売サークル ニッチブックスの西山の独り言ブログ

電子書籍ならではの魅力って?

電子書籍と紙の本を比較したときに、紙の本を好む方は多いと思います。確かに紙独特の手触りや、香りなどの物質的感触の有無は、手に取ったときの充足感に大きな影響を与えます。これは「紙にあって、電子データには無い」ものです。

こうした人々に電子書籍を手にとって貰うためには、反対に「電子書籍にあって、紙に無い」魅力が必要だと考えられます。

では、電子書籍ならではの魅力とは一体どんなものなのでしょうか。

電子書籍でしか出来ない表現方法

まず、電子書籍でしか出来ないことと聞いて私が連想したのは、本文中に動画や音声データを挿入した本です。CD付きの語学の教本など、紙の本でも音声データが付属しているものはありますが、実際に本文の中に組み込むことが出来るのは、電子書籍ならではといえます。

しかし、動画や音声の本来の目的は、本文の内容をより分かりやすくするための補足です。これらがメインになってしまっては、書籍である意味が薄くなってしまいます。そして、手間やコストなどを考慮すると、教科書的な内容の書籍以外では、有効に活用するのが難しいように思えます。

とはいえ、せっかく電子書籍でしか出来ない表現方法なのですから、教科書や児童書にしか使わないのは勿体無い気がします。

単に本文の内容を補足するだけの使用法から脱却することが、新たな魅力を生み出すことに繋がるのかもしれません。

私が気になった使用例

内容の補足という使い方ではありますが、近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』の電子書籍版は、なかなか興味深く感じました。

こちらは紙の本として出版された際には文字だけでしたが、AppStoreでの電子書籍化にあたって、洋服の畳み方や収納方法などを実践した解説動画が収録されたそうです。

確かにこれは、知りたいと思っても文字だけだとイメージしづらいかもしれませんね。電子書籍版だと、こういった痒い所に手が届く使い方が出来ますよ!という魅力がある商品がもっと増えたら面白くなりそうですね。

 

こちらは紙の本ですが。

 

人生がときめく片づけの魔法

人生がときめく片づけの魔法