ニッチブックス西山の独り言

電子書籍販売サークル ニッチブックスの西山の独り言ブログ

ハゲしい想い

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引き続き電子書籍ならではの魅力を探していたところ、タイムリーな記事が話題になっていました。

こちらの『ぼくらはみんなハゲている』は、ハゲ問題を扱ったルポルタージュ作品です。ハゲとどうやって向き合っていくかという話だけではなく、ハゲ産業が抱える社会問題を真面目に描いていることも、高い評価を得ている理由だそうです。

私も生え際が若干気になるお年頃。元々おでこが広く、前髪を上げると不毛の大地が広がっていますので、他人事ではありません。こうした悩みを持つ多くの人にとって共感できるテーマであることは、間違いないでしょう。

紙の本で発売した当初は余り売れなかったとのことですが、確かに読み手にとっての「コンプレックス」を扱った作品は、興味があっても、実際に書店でレジに持って行きづらいかもしれません。

こういった「欲しいけど手に取るのが恥ずかしい」ものでも、気軽に購入できるのが電子書籍の魅力の一つであることを改めて感じました。

しかし、ただ闇雲に「購入しづらい本」を電子書籍化すれば成功するわけでもないでしょう。インタビュー記事の最後を締めくくっているのは、販売担当者の情熱があったからこそであり、その情熱こそが出版の原点であるという言葉でした。

私達も、その情熱を忘れることのないように活動していきたいものです。

 

ぼくらはみんなハゲている

ぼくらはみんなハゲている