ニッチブックス西山の独り言

電子書籍販売サークル ニッチブックスの西山の独り言ブログ

あなたが価値を決める「PWYW」というビジネスモデル

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PWYWモデルって?

あまり耳慣れない「PWYWモデル」という言葉ですが、これは「Pay what you want」の頭文字で、購入者が値段を決めることが出来る仕組みです。

支払う金額を購入者が決めるとはいえ、それがあくまで商品の対価である点が「寄付」と異なります。

読者は無料~小額で気軽に手に取ることができ、内容に価値があると納得したら相応の対価を支払うことも出来ます。

販売者にとっては、競争力を高めるために、ただいたずらに安売りするのではなく、消費者からの正当な評価を得ることができます。

電子書籍とPWYWモデル

価格を消費者の手に委ねるというと、利益が出ないのではないかという印象を受けるかもしれません。

しかし、以下の記事で紹介されているように、この手法を活用した成功例は幾つも存在します。

過去に私は、電子書籍の適正価格についての記事を書きましたが、買い手と売り手が共に「納得できる価格」を模索できる点でPWYWモデルは電子書籍と親和性が高いと感じました。

電子書籍の適正価格について考える

続・電子書籍の適正価格について考える

日本でのPWYWモデル

2013年にサービスが始まった「言い値書店」は、実際にこの手法で電子書籍を取り扱っています。

こちらで販売されている商品は全て0円から購入できます。中には、有料で購入した際に特典がついてくる書籍もあり、金額を決める読者に納得してもらうための工夫がされています。

そんな言い値書店から、私が今回紹介したい本はこちらです。

電子書籍検索サイト「hon.jp」の実験作『電子書籍の価格は確率で決まる』です。

これはPWYWモデルに関する個人作家向けの入門書です。目次にも記載されている通り「PWYWモデルは「有効なビジネスモデル」である」と結論付けられています。

本当に有効なのか?と疑問に思っている人ほど興味を惹かれる事間違いなし!

あなたの疑問の答えは、ここにあります。

そして、当然この本も0円から購入できます。

個人で電子書籍を出版したい方、PWYWモデルに興味を持った方は是非チェックしてみてください。

 

お気に召すまま (新潮文庫)

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