ボツにならない企画の立て方
私達の最初の企画が一段落したことで、新たな企画に向けて動き出す時期に差し掛かってきました。そこで、企画を立てるためにどのようなプロセスが必要なのか、改めて確認してみます。これは主に自分用の記事となります。
企画の立て方
1.コンセプトの確認
マーケティング戦略と合致しているか、と言い換えることもできます。コンセプトが持つ要素のうち少なくとも二項目を満たさなければ、企画として取り扱わないのが無難でしょう。コンセプトは伝わらなければ意味がありません。曖昧な表現は避けます。
例:どのような商品なのか、誰にとって価値があるのか等
2.問題意識と主張
現状の問題点を発見し、それを解決する方法を考えるのが企画です。何か不便に感じることや、不満は無いかということを意識します。そして、企画とは相手を説得するためのものです。誰を説得するのかしっかりと考え、推測ではなく客観的な根拠を下敷きにした主張が必要です。
例:特定の層に必要とされる既存の商品には、大幅な欠点が存在する。以上によりターゲットは20代の男性にすべきだ等
3.市場調査
ターゲット層や、その分野に精通している人の声を聞き、問題点や課題を洗い出していきます。どのような課題があるのか・ターゲットは誰か・現段階での仮説・調査の目的を、予め明確にさせておくことが重要です。現状の分析には、必ず具体的な数値データを利用します。
4.施策
問題・課題を実際にどのように解決していくか、という目標を設定し、その目標を達成するために必要な取り組みについて提案します。内容が具体的で、実現可能でなければなりません。
5.作業工程
誰かどのような役割で、何にどれくらいコストを使うか、実際に着手してからどれくらいの期間で完成するか。項目ごとにスケジュールを設定します。一定の期間内に「この目標を達成できなかった場合は、企画の続行を断念する」というラインを設定することが大事です。
6.収支計画
経費・販売価格・売上部数・売上高・粗利益などを予測します。利益を生み出さない企画は意味がありません。とはいっても希望的観測で判断するのではなく、客観的な根拠に基づいて、常に最悪のケースを想定します。
7.推敲
資料にミスが無いか、作業工程に無駄が無いか、データの出典先は記載されているか等、確認します。補いきれない場合、別途資料を作成します。ここまでのステップは、いずれも不足があってはいけません。データや提案の根拠が答えられなければ、その企画は例外なく不採用とします。
最後に
これはあくまでも私達が意識しているプロセスなので、不足があるかもしれません。しかし、問題意識を持つこと・自分の意見を主張すること・目標を達成するために具体的に取り組むことなどは、社会生活において重要なことです。お仕事を抜きにしても、日常生活で応用が利くのではないでしょうか。
これらを頭の片隅に入れつつGW中にでも、次に製作する電子書籍の題材を決められればと思います。